こころとからだ

こころの橋わたし

〈お悩み 16〉「がんばらなくてもいい」 という上長の真意が つかめません。 私はもっとがんばりたいのに 上長は何をもって 言ってくれたのでしょう。

「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。

 

 

 

 

お悩み

「がんばらなくてもいい」
という上長の真意が つかめません。
私はもっとがんばりたいのに
上長は何をもって言ってくれたのでしょう。

 

妙慶

「がんばらなきゃ」と思うと、
結果を求めてしまいがち。
がんばりすぎず寄り添う ことも、
介護の現場では 大切なのだと思います。

 

 

 ようこそお便りくださいました。上長の「がんばらなくてもいい」という言葉に戸惑われたでしょう。介護の現場という背景をふまえると、いくつかの可能性が考えられるのではないでしょうか。

 

◼︎すべてに力を入れすぎている

 上長はあなたの努力や真面目さを認めたうえで、「これ以上無理をしてほしくない」「無理に全部を背負わなくていいよ」と伝えたかったのかもしれません。

 

◼︎ 燃え尽き疲労を心配している

 介護の仕事は肉体的にも精神的にも負担が大きく、がんばりすぎると心や身体を壊してしまうことも。だから今のあなたの仕事ぶりをみて、ダウンしてしまわないか心配しているのかもしれません。

 

◼︎ チームで支え合うことを重視している

 上司は、「個人でがんばる」よりも「チームで支える」姿勢を求めているのかもしれません。 「がんばらなきゃ」と思うと、無意識に結果を求めてしまいがちですが、介護は相手に寄り添うことが本質では? だからこそ「自然体でいていい」というメッセージかもしれません。

 

 そこで私からの質問です。「がんばらなくていい」と聞いたとき、あなたは不安でしたか? それとも少し救われたような気持ちでしたか? ぜひ自問してみてくださいね。