こころとからだ
こころの橋わたし
〈お悩み 20〉施設長が入社1年目の男性職員を「うちのホープ! 僕の後継者候補」と持ち上げます。それを聞いている先輩職員の寂しげな顔が気になります。

「介」という字には「間でとりもつ」「たすける」という意味があります。
尊いお仕事をされている皆さまのこころとこころをつなぐヒントになれば幸いです。

お悩み
施設長が入社1年目の男性職員を
「うちのホープ! 僕の後継者候補」と持ち上げます。
それを聞いている先輩職員の寂しげな顔が気になります。
↓
妙慶
無神経で配慮のない言葉から
尊敬する先輩を救うのは あなたの先輩に対する
感謝の言葉では ないでしょうか。
上司の無神経な言葉は、「職場でのたわいないやりとり」ではなく、人の心に深く関わる問題ですね。でも、あなたが同じ女性の先輩職員さんの気持ちを察していることが、有能な彼女にとって救いになっていると感じました。だからあなたから、先輩にこう伝えてはどうでしょう。
❶上司の言動は「評価のすべて」ではない
「施設長が言ったことは、あくまで施設長の今の気持ちであって、それが現場全体の評価とは限らないですよ」。こう伝えることで、先輩が不必要な感情に巻き込まれずに済みます。
❷全体を考えて自分の役割に集中する
「上司の感情から出た言葉に振り回されないでくださいね。誰が後継者かより、今できる介護をていねいに果たすこと、ご利用者さんにきちんと向き合うことが私たちの役目ですよね」とお伝えしてみませんか? この上司は施設全体のことではなく、目の前の一人だけを見て発言しているのですから。
❸あなたの先輩職員への思いを伝える
「先輩がいてくれるから安心です」。この一言が自信につながります。直接、施設長に意見するより、先輩に感謝を伝えるという方法で、先輩を支えてみてはいかがでしょうか。応援しております。