福祉施設SX

特集

第3回 JS次世代ワールドカフェ 潜入レポートin 東京

 

9月30~10月1日に、全国老施協JS次世代委員会による、JS次世代ワールドカフェが開催されました。第1回の鹿児島県、そして第2回の北海道に続き、3回目となる今回は東京都で開催。北海道から沖縄県まで、全国各地から集結した80名もの管理者や施設長など次世代を担うリーダーが交流を深め、「働きやすい職場づくり」について積極的な情報交換がなされました。熱気に包まれた2日間の会場の様子をレポートします。

 

JS次世代ワールドカフェとは?

思い切って発言」する場

●  前向きな思考で「夢を語れる」場

●  決められた時間内で「話し合う力を養う」場

次世代を担うリーダーに求められる、「夢」を描き「発信」して「続けていく」力を養うべく、設定されたテーマについて自由に、前向きに語り合い、新たな出会いと、アイデアを得られる場を目指します。

 

 

— DAY1 — 1日目のプログラム

開会のあいさつ

 公務のためリモートで参加した大山会長は、介護業界に立ちはだかる困難に立ち向かうためには、全国的な組織力の強化が必要であることを強調。「今日集まった皆さまを中心に組織力を高め、介護業界を活性化していただきたい。そのために交流を深め、建設的で発想豊かなご意見が飛び交うことを願います」と参加者を激励しました。

 

 田中会長は物価高騰などの社会情勢の変化で、介護業界は転換期を迎えていると指摘。「この難局はターニングポイントであると同時に未来を創造するチャンス。一人一人が変革の主役であるという意識をもち、東京から全国へ、今日、参加している皆さまの熱意と創造力を広めていただきたい」と期待を込めました。


趣旨説明

 原本委員長は、「次世代を担うリーダーの育成」を目標に掲げて活動しているJS次世代委員会の運営方針や、取り組み内容、メンバーを紹介。さらにこれまでのワールドカフェの振り返りと今回の趣旨を説明しました。
 「今回は『働きやすい職場づくり』について3つのテーマに沿ってブレークダウンするのが目的です。JS次世代委員会のモットーは『楽しく学んでつながる委員会』。今回のワールドカフェも自由に楽しく、そして超前向きに、実のある意見交換をしながら、皆さんが本当に知りたいことを求められる場になると嬉しいです。そしてぜひ、新たな出会いとアイデアを持ち帰ってください」と参加者に呼びかけました。

 


ワールドカフェスタート!

ユニークな 取り組み事例の数々に 驚きや感動の声が!

 参加者は9グループに分かれ、1テーマにつき35分間ディスカッション。テーマが変わるごとに自由に他のグループに移動するルールなので、さまざまな参加者と対話できるのが魅力。異なる視点の意見が聞けるだけでなく、その意見を次のグループで共有することで、他の参加者にも知識や情報を広げることができます。各テーブルでは、お菓子を食べながら和気あいあいと情報交換がなされ、それぞれの施設ならではの斬新な手当や給与体系などが次々と発表されました。

 

 

ファシリテーターを務めたメンバー

JS次世代委員会
副委員長:土井孝博 幹事:堀之内康弘(司会)
委員:山田篤範、佐々木理大、飯塚喜弘、熊谷信利、古川愼、上野潤、宜野座哲
宮城次世代委員会委員長:佐々木健志 

 


1日目終了のあいさつ

 土井副委員長は、予想以上の盛り上がりとなった1日目を振り返り、「全国各地から集まったメンバーだからこそ、普段同じ県内や地域内ではなかなか聞きづらい給与や手当などのセンシティブな話題について積極的な情報交換ができたのだと思います。デジタル化も進んでいますが、やはり人と人とのリアルなつながりが大切。それが大きな力やうねりとなり、制度の壁を打ち破っていくのです。今日は次世代を担う皆さんからそんな熱いエネルギーを感じました」と締めくくりました。

 ワールドカフェの“延長戦” 情報交換会も大盛況!   
 1日目のプログラム終了後は場所を移して情報交換会を開催。会場は大いに盛り上がり、楽しく歓談しながらも、職務上の悩みや実情など核心に迫る本音が飛び交いました。2次会3次会まで語り合うグループもあり、より密な情報交換とネットワークづくりの場となりました。

 

 

— DAY2 — 2日目のプログラム

ワールドカフェ報告会

「ここでしか聞けない 貴重な情報」が盛り だくさんの報告会に!

 2日目は1日目のワールドカフェの報告会からスタート。各グループのファシリテーターが、それぞれのテーブルで出された1~3のテーマに対する内容を順番に報告しました。「ありがとう手当」や「年休125日」など、職員の「働きやすさ」につながる手当や福利厚生の他、廃止を検討している制度や今後設置したい理想の手当など、自由な意見やアイデアも多数報告されました。

 

 


講評・情勢報告

 小泉副会長は、限られた時間のなかで効率よく情報交換がなされ、感動的な取り組み事例が多数発表されたことを評価。その上で「戦略的に手当や給与体系を考えていくことが大切。それが施設の強みになり、人材確保や定着の面でも有利になるはず」と話しました。
 講評に続き、中央情勢報告と、今後の経営戦略について説明がありました。

 


講義

 「労働条件の不利益変更は違法ではない。ただし個別合意が大原則」と題し、労働条件の不利益変更についての正しい理解や基本的な変更手順、ケースごとの考え方などについて竹内氏が講義。さらに企業から相談を持ち掛けられる労務トラブルについても紹介されました。

 


閉会のあいさつ

 原本委員長は、目標としていた 「楽しく学びつながる場」を実現できたことへの充実感をにじませながら、今後もたゆまず活動に力を入れていくことを強調。
 「この2日間、皆で思い切って発言し、夢を語らうことができました。今日をきっかけに、今皆さんの隣にいる仲間同士が手を取り合い、絆を深め、やがて戦友となっていくことで、自身の法人や全国の老施協を支えていってほしい。それが次の世代にも引き継がれていくよう、JS次世代委員会は、つながりと学び、そして遊び心にこだわりながらこれからもひた走っていきます。私の夢は全国8ブロックでワールドカフェを開催することです。参加者が気軽に足を運べる範囲で、近しい仲間と気がねなく話し合える場を整備していきたいと思っていますので、ぜひ期待して待っていてください。最後に、3回目となるワールドカフェを盛会に開催できたことを誇りに思い、大山会長を筆頭とする関係者の皆さま、愛してやまないJS次世代委員会の皆さま、そしてご参加いただいた80名の心の友に、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
 貴重な2日間を共に過ごせたことへの感謝の思いと、今後の展望を熱く語り、会場の熱気も冷めやらぬなか、無事閉会となりました。

 

 

 

撮影=柿島達郎/取材・文=箭本美帆