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第2回「AIロボティクス検討会」を開催
#第2回AIロボティクス検討会
▶介護分野を含む4つのユースケースでの開発概要と用途を示唆
経済産業省は、9月19日に開催された「第2回AIロボティクス検討会」の資料を一部公開した。
8月29日に開催された第1回検討会では、多様な市場ニーズの要請やサプライチェーンの変化に対してメーカーはどのような役割や能力が必要か、各市場ドメインのニーズや制約要因に対してどのような導入条件や認証が必要か、先行して注力すべき市場ドメインはどこか、AIエンジンの開発競争が激化する中で日本は何に注力しどのような形で世界の主要プレイヤーと組むべきか、といったことが論点となった。
9月19日に開催された第2回の検討会での論点は「供給側」と「需要側」に分割され、需要側では多用途ロボットの市場導入における共通する課題や打ち手について、固有課題例の中に小売・飲食業・医療・介護分野における協働作業環境での対人安全性要求が挙げられた。
需要側の分析として、深刻な人手不足問題と高齢者就業者の増加が取り上げられ、解決のためにはAIを搭載したロボット(AIロボティクス)が不可欠であると提言。多用途ロボット(ヒューマノイド中心)の用途として、主に災害対応・建設、製造・物流、小売・医療、介護・ホームアシスタントの4つのユースケースで開発が進められていることが明記されている。
介護・ホームアシスタントの分野の概要・用途では、変化の多い家庭環境など多様な作業を遂行し、オーナーのパートナーやパーソナルアシスタントとして活躍し、人間とのインタラクション時における安全性、柔軟な操作能力、文脈に応じた推論、会話能力といった特長と要件を有している。
また中国の活用事例として、危険環境作業の代替、製造業での典型的な活用ユースケース構築、民生(医療・家事・介護等)、農業、物流においての普及加速等を挙げている。
(参考資料)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_robotics/002_2.html
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_robotics/pdf/002_2_02_00.pdf