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脇の下や口中の乾燥は「脱水症」のサイン
#脱水症 #サイン
▶高齢者と乳幼児は特に注意が必要
東京都立病院機構は7月3日、ホームページ上で脱水症への注意を呼びかけ、医療者が活用している「サイン」などを公開した。
脱水症は、発汗や下痢などによって水分と塩分(ナトリウムなど)を多く失うと起こるもので、喉の渇き、だるさ、めまい、頭痛などの症状が現れる。さらに重症になると、意識の混濁やけいれんが起こることもあり、汗による体温調整ができなくなると熱中症を悪化させる危険性も伴う。
脱水症のサインとして顕著なのは「喉の渇き」だが、医療者も活用している脱水症のサインとして、「口の中の乾燥」や「脇の下の乾燥」、さらに皮膚をつまんで肌の張り具合を観察する「ツルゴール」というサインがあるという。ツルゴールは、皮膚をつまんだときにすぐ戻らず、テントのように残る現象で、軽度〜中等度の脱水症ではこのようなサインが出現する。
脱水症は、すべての人にとって危険だが、特に高齢者と乳幼児は気をつける必要がある。中でも高齢者は「喉の渇き」を感じにくくなっている上に、ツルゴールも観察しにくくなり、体の機能を補う力(予備力)も低下しているため、脱水症になった際に症状が悪化しやすい。さらに、認知症などにより自分から水分摂取しないこともあるため、周囲の人がこまめに声をかけてあげることが大切だ。
水分補給のコツは「喉が渇く前、定期的、少量ずつ」。渇いていなくても、時間を決めて摂取することがポイントで、特に運動時や暑い日は15〜20分おきに少しずつ水や麦茶を摂取するように心がけることが重要だとしている。
(参考資料)
https://www.tmhp.jp/kikou/iryokenkou/minnanoiryokenkou_column_dehydration.html