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速報(JS-Weekly)

介護と認知症の未来を体感する9日間

#大阪・関西万博 #VR体験 #介護テクノロジー展示 #大阪・関西万博における厚生労働省老健局の催事出展について

▶大阪・関西万博に厚労省老健局が出展、VR体験や介護テクノロジー展示も

  厚生労働省は、令和7年6月16日付事務連絡「大阪・関西万博における厚生労働省老健局の催事出展について」を発出した。6月21日から29日まで開催される公式イベント「HEALTH DESIGN 輝き、生きる。Live Brighter」において、厚労省老健局が二つの展示テーマで参加する。

 ひとつは「新しい認知症観」を未来へ、というテーマで、VR体験やパネル展示を通じて、認知症に対する理解と共生社会の実現を促す内容となっている。特に注目されるのが、認知症本人の監修によるVR体験である。これは、認知症のある人の見え方や感じ方を疑似体験できるコンテンツで、来場者が認知症の世界を「自分事」として捉え直す機会を提供する。加えて、映像や年表パネルを通じて、国内外における認知症施策の歴史的経緯や、地域に根ざした当事者活動の紹介も行われる予定である。

 もうひとつの出展テーマは「介護ロボット等テクノロジーの普及」。こちらでは、介護の場面におけるAI・ロボット技術の活用事例をアニメーション映像で紹介するほか、実際の機器に触れられる体験型展示も行われる。展示のストーリー構成には、親の介護を担う世代が15年後に自身が介護される側になるというライフステージの変化を軸とし、介護を“誰もが当事者になり得るもの”として捉える視点が盛り込まれている。

 いずれの展示も、介護分野のこれからを担う市民・介護関係者にとって、理解と共感、そして未来への想像力を育むきっかけとなるものである。来場者は、現場で使われている最新技術や、認知症に対する人間中心のアプローチを直接体験しながら、多様な介護のかたちと向き合うことができる。

 詳細情報やパンフレットは、「HEALTH DESIGN」公式ウェブサイトを参照。

 ▶https://japanhealthonline.com/healthdesign/

(参考資料:https://www.mhlw.go.jp/content/001504518.pdf