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速報(JS-Weekly)

「第6回正副会長・委員長会議(拡大)」開催の報告

#第6回正副会長・委員長会議(拡大) #介護職員の働きやすい職場環境づくり

 9月18日(水)「第6回正副会長・委員長会議(拡大)」が開催された。会議に先立ち、社会福祉法人弘陵福祉会・特別養護老人ホーム 六甲の館理事長・施設長溝田弘美氏より「介護職員の働きやすい職場環境づくり〜内閣総理大臣表彰対象となった取組みについて〜」と題して講演があった。以下はその概要。

 特別養護老人ホーム「六甲の館」では、ノーリフトケアと介護テクノロジーの導入を通じて、職員と利用者の負担軽減に取り組んでいます。具体的な取り組みは以下の通りです。

 

●利用者ファーストのための職員ファーストによる処遇改善と生産性向上の実現

・職員の働く環境を整備することで、離職率は今年の2月時点で3%にまで減少し、かつて半数以上に上った腰痛を訴える職員は9%にまで下げることを実現しました。また、年間で880時間だった残業時間も76時間にまで減少することに成功し、生産性が大きく向上しました。

・職員の声に聞く耳を持つことに力を入れたことに加え、コミュニケーションメソッドとしてほめ達を導入し、職員に褒めるスキル研修を推奨して良好な人間関係を推進しました。

 

●ノーリフトケアの具体的な取り組み

・リフトの導入:2003年にリフトを導入し、以降、利用者の移乗や入浴介助などの場面で活用しています。これにより、職員の腰痛が減少し、利用者も安心してケアを受けられるようになりました。

・スライディングシートやボードの活用:持ち上げない介護を実現するために、スライディングシートやボードを使用しています。これらの福祉用具は、利用者の体を滑らせて移動させることで、職員の身体的負担を軽減しています。

 

●介護テクノロジーの活用

・見守りシステム「アウルサイト」:赤外線センサーと人工知能を組み合わせた見守りシステムを導入し、ベッド全体を監視しています。これにより、利用者の異常な動きを検知し、スマートフォンに通知することで、迅速な対応が可能となっています。

 

次ページは、続いて行われた委員会・部会の報告。

●各委員会・部会の報告の一部