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速報(JS-Weekly)

2024年版厚生労働白書、「こころの健康」がテーマに

#精神疾患の増加 #自殺者数の課題

 厚生労働省は7月17日、「2024年版厚生労働白書」の案を自民党厚生労働部会に示した。テーマは「こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に」。白書案では、精神疾患の外来患者が増加傾向にあることや、年間自殺者数が2万人を上回り続けていることが課題として挙げられている。白書案は大串正樹厚労部会長一任で了承され、近く閣議決定される見通し。

ストレス要因の分析

 白書案では、現代社会のストレス要因を以下の観点で分析している。

・ライフイベント:就職、結婚、出産、介護、死別など

・日常生活の出来事:人間関係のトラブル、長時間労働など

・社会として容認できないリスク:いじめ、配偶者からの暴力など

 

出産と介護の問題

・出産:産後うつに言及し、核家族化による家族サポートの欠如を社会的要因と分析

・介護:要介護者のいる世帯で単独世帯や夫婦のみの世帯が増加しており、介護をする家族の高齢化を示唆

 

能登地震への対応

 白書案の特集として、能登半島地震に対する厚労省の対応がまとめられている。石川県内外から延べ1139隊の災害派遣医療チーム(DMAT)や、延べ196隊の災害派遣精神医療チーム(DPAT)が派遣されたことが説明されている。

 

重要ポイント

・精神疾患の増加

・年間自殺者数の高止まり

・ストレス要因の多様性

・介護世帯の増加と家族の高齢化