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速報(JS-Weekly)
社会保障費の「歳出の目安」に対する懸念と今後の対策
#2025年度予算 #社会保障費
自民党の厚生労働族議員の幹部会が7月9日に開かれ、2025年度予算の課題について厚生労働省から説明を受けた。物価や賃金の上昇に伴い、従来の社会保障関係費の「歳出の目安」を維持することへの懸念が議員らから上がった。また、社会保障費の圧縮を薬価改定に依存することへの限界も指摘された。
医療・介護関係の課題
・創薬力強化のための研究開発環境整備
・医薬品の安定供給
・UHCナレッジハブの設置など国際保健戦略の推進
・次なる感染症に備えた国立健康危機管理研究機構の創設
・医療・介護分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進
・電子処方箋・電子カルテの導入促進
・電子カルテ情報の標準化とマイナンバーカードへの移行
・地域医療構想の実現
・かかりつけ医機能の充実
・医師の偏在是正
・予防・重症化予防と女性の健康づくり
・歯科保健医療と認知症施策の推進
・全ゲノム解析の推進
年末の予算編成を視野に入れた課題
・社会保障費の伸びに関する対応
・2025年度の薬価改定への対応
・全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋
政府は6月にまとめた「骨太の方針」で、社会保障費の「歳出の目安」を基本的に維持する姿勢を示している。出席議員からは、「デフレ下で成り立っていた目安対応が物価・賃金上昇の現状ではおかしい」と述べた。さらに、年金の財政検証やゲノム医療に関する意見も出された。
自民党は7月17日に厚生労働部会を開き、厚労関係の概算要求に向けた議論を本格化させる予定。