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2024年6月 社会福祉法人および病院経営動向調査結果を発表
#社会福祉法人 #改善傾向 #病院の課題
独立行政法人福祉医療機構経営サポートセンターは、2024年6月に実施した最新の社会福祉法人経営動向調査および病院経営動向調査の結果を発表した。本調査は四半期ごとに実施されており、今回は特に社会福祉法人の経営改善傾向が顕著に見られた。
社会福祉法人の動向
今回の調査では、社会福祉法人の業況DI(ディフュージョン・インデックス)が前回調査から6%ポイント上昇し、△9となった。サービス活動収益のDIも15%ポイント上昇し、△1となっている。また、資金繰りのDIは2%ポイント上昇し、△18となり、従業員数のDIも4%ポイント上昇して△62となった。
特別養護老人ホーム(特養)に関しても、サービス活動収益のDIが前回調査から13%ポイント上昇し、0となり、収支DIも8%ポイント上昇して3となっている。これらの結果から、社会福祉法人全体の経営状況は改善傾向にあることが示されている。
病院の経営動向
一方で、病院経営動向調査では厳しい結果が見られた。一般病院の医業収益のDIは前回調査より4%ポイント低下し2となり、療養型病院は34%ポイント低下し△32、精神科病院は前回と同水準の△33だった。医業収支のDIも低下し、一般病院は△35、療養型病院は10、精神科病院は△14となっている。
資金繰りのDIも全体的に低下しており、一般病院は△17、療養型病院は△4、精神科病院は△26と、資金繰りの悪化が顕著。従業員数のDIは一般病院が6%ポイント上昇し△35となったが、療養型病院は4%ポイント低下し△42、精神科病院は8%ポイント低下し△56となっている。
経営上の課題
社会福祉法人では「人件費以外の経費の増加」が経営上の課題として挙げられ、前回調査から2.6ポイント上昇し、58.8%となった。一方、病院では「人件費の増加」が主な課題となっており、一般病院では61.9%がこの問題を指摘している。
調査結果の詳細は、福祉医療機構の公式ホームページを参照。