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介護DBでもHIC利用、12月から申請受付開始

#介護保険総合データベース #HIC #医療・介護データ等解析基盤 #厚労省が発表 

 厚生労働省は6月17日、介護保険総合データベース(介護DB)の匿名介護情報の利活用について、HIC(医療・介護データ等解析基盤)と連携させて行う研究用データの特別抽出や「定型データセット」の利用申請を12月から受け付ける方針を示した。この方針は、社会保障審議会・介護保険部会の「匿名介護情報等の提供に関する専門委員会」で了承された。

 厚労省はHICを活用した解析の利点として以下を挙げている。

 ・協働解析が容易:複数の研究拠点から協働解析が容易になる

 ・初期投資不要:クラウド環境のためハードウエアの初期投資が不要

 ・安全性の向上:データが研究者の手に渡らないため、紛失・盗難リスクが少なくなる

今後、HICの利用手数料の検討や関連ガイドラインの修正を進める予定。

 

 医療情報では、HICを活用したNDBデータの特別抽出の申し込みが昨年12月に始まり、申請を受け付けてから原則7日でデータ提供を目指す運用がされている。しかし、今村知明構成員(奈良県立医科大学教授)の質問に対し、厚労省は「介護については現時点では7日間ルールの適用を考えていない」と答えた。

 厚労省はHICを通じて、介護分野の研究を促進し、より効率的で質の高い介護サービスの提供を目指している。

(参考資料:https://www.mhlw.go.jp/content/12301000/001264532.pdf