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速報(JS-Weekly)

〈福祉医療機構〉

特養の70.3%で人材が不足——2023年度特別養護老人ホームの人材確保に関する調査

JS-Weekly No.917

#特養の人材不足 #採用活動 #人材紹介手数料

特養の人材不足は悪化傾向。人材紹介会社利用コストは採用一人当たり91.7万円

 福祉医療機構は2月21日、「2023年度特別養護老人ホームの人材確保に関する調査」の結果およびリサーチリポートを発表した。特別養護老人ホームにおける人材不足等の現状と人材確保の取り組み等の把握を目的として、2023年10〜11月に特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人を対象として調査を行い、769法人(863施設)の有効回答(有効回答率23.4%)を得た。

 主な調査結果は次の通り。

職員の充足状況
  • 「職員が不足している」施設は、70.3%(2022年度調査より1.7ポイント悪化)。
  • 定員規模別に見た不足している職種では、全ての規模で介護職員が多く(平均98.4%)、次いで看護職員(同35.1%)。
人材紹介会社の利用
  • 正規職員(新卒または中途)の募集にあたって人材紹介会社を利用した場合、66.9%が採用している。採用一人当たりの手数料は平均91.7万円。
  • 1年間に人材紹介会社に支払った手数料の総額は平均290.8万円(サービス活動収益の0.75%に相当)となり、98.6%が手数料水準が高いと回答している。
処遇改善のために必要な対応
  • 処遇改善を進めるために必要な対応としては、「基本報酬化し、金額を引き上げ」が最も多く、次いで「現行制度(加算)を維持し、金額を引き上げ」「3種類ある加算の統合」であった。

参考資料