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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施 期間は5月から9月まで
JS-Weekly No.917
#熱中症予防対策 #暑さ指数 #労働衛生教育
暑さ指数を把握せず、労働衛生教育を実施していない事例も多数
厚生労働省は2月27日、職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を5月から9月に実施することを公表した。
昨年1年間の職場における熱中症による死傷災害の発生状況(速報値)によると、死亡を含む休業4日以上の死傷者は1045人、うち死亡者は28人。業種別にみると、死傷者数は全体の約4割が製造業(220件)と建設業(202件)で発生している。死亡者数は、建設業が11人で最も多く、次いで、製造業、警備業および農業が4人で続いている。
多くの事例で暑さ指数(WBGT※)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を実施していなかった。また、熱中症の発症に影響を及ぼす恐れのある疾病(糖尿病、高血圧症など)を有している事例もみられ、その多くは医師等の意見を踏まえた配慮が行われていなかった。
※WBGT:気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数
このため、厚労省は本キャンペーンを通じ、全ての職場において、「職場における熱中症予防基本対策要綱」(令和3年4月20日付基発0420第3号)に基づく基本的な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼び掛ける。また、事業者は期間中、次の重点的な対策の徹底を図ることとされている。
- 暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を実施すること
- 作業を管理する者および労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと
- 糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼす恐れのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮を行うこと など
期間は5月1日から9月30日まで。なお、4月を準備期間とし、7月を重点取り組み期間とする。