#こども未来戦略方針　#年収の壁・支援強化パッケージ

「年収の壁」突破に向けた施策への対応を

　厚生労働省は10月26日、関係団体に宛てて、「年収の壁・支援強化パッケージ」の会員企業等に対する周知依頼を発出した。

　今年6月、「こども未来戦略方針～次元の異なる少子化対策の実現のための『こども未来戦略』の策定に向けて〜」が閣議決定された。「成長と分配の好循環」等の実現を目指すこととされており、フルタイム労働者と同様に短時間労働者に対しても、本人の希望に応じて働くことができる環境整備が重要となるが、社会保険料の負担がない被扶養者については、一定以上の収入となった場合に、社会保険料の負担発生などを理由として就業調整を余儀なくされる「年収の壁」が存在する。そこで当面の対応として、9月27日に全世代型社会保障構築本部において決定されたのが「年収の壁・支援強化パッケージ」（以下パッケージ）である。主な内容は次の通り。

1. 106万円の壁への対応（①キャリアアップ助成金のコースの新設、②社会保険適用促進手当の標準報酬算定除外）
2. 130万円の壁への対応（③事業主の証明による被扶養者認定の円滑化）
3. 配偶者手当への対応（④企業の配偶者手当の見直し促進）

　このパッケージに関する対応策は、10月20日から実施されている。

　事業者と労働者双方からの問い合わせについては、「年収の壁突破・総合相談窓口」を設置（10月30日から）。
　電話番号 0120-030-045

参考資料