全国老施協、第2回デイサービスセンター部会を開催
令和5年度事業内容、介護報酬改定に向けた取り組みなどを確認

POINT

1. 令和6年度介護報酬改定に対する提言と具申のための理論構築を図る
2. デイ相談支援事業での成果創出と地域包括ケアにおける役割の情報提供

　8月8日の第2回デイサービスセンター部会では、①令和5年度事業内容および事業評価シート、②第2回全国大会・研究会議（岐阜大会）、③令和6年度介護報酬改定に向けた取り組みについてを議題として話し合った。令和5年度事業では、昨年度からの継続事業であるデイサービス事業継続等相談支援については、各事業所への進捗管理により着実に経営改善計画を実行し、稼働率の改善など具体的な成果の達成までを支援し、最終報告会と会員事業所への情報提供を令和6年3月に行うことを確認した。

　令和6年介護報酬改定に向けた取り組みでは、要介護1・2の地域支援事業への移行問題、複合型サービス、介護報酬改定についてそれぞれ経緯や内容などを確認・協議した。また、波潟幸敏デイサービスセンター部会長より、今年度のデイ部会のミッションとして、①介護報酬改定に対する提言と具申、②経営支援に資する事業成果の創出、③各事業所が地元での地域包括ケアの中心的役割を果たせる情報提供、④要介護1・2の地域支援事業への移行問題に対する準備の4つが示された。その他、介護報酬改定に関して、基本報酬のアップや入浴介助加算の改善、中山間地域等における送迎加算の創設などについて議論が行われた。

第1回災害対策委員会を開催
令和5年度事業計画、事業内容などを確認

POINT

1. 全国老施協DWATに1都29県2市より1156名が登録
2. 全国老施協DWAT養成基礎研修、BCP作成後における研修を開催予定

　全国老施協は、7月20日の「第1回災害対策委員会四役会議」(災害対策委員長:内田芳明)に続いて、8月17日に「第1回災害対策委員会」を開催し、令和5年度事業計画、事業内容などを確認した。

　自然災害により被災した会員施設等の復旧・復興への長期的な支援体制の確立及び必要な制度的支援に加え、会員施設の防災力の向上に向けて、事業推進上の目標として、①災害発生時における情報共有、②全国老施協災害用ホームページコンテンツの強化、③災害協定締結に向けた情報提供、④全国老施協DWATの全県設置に向けた取組の4つを掲げている。④については、全国老施協DWATに1都29県2市より1156名が登録(8月22日現在)。

　研修では、次の2つを行う予定。

• 全国老施協DWAT養成基礎研修・・・Web開催を予定していたが、集合・Webのハイブリッド型開催に変更予定
• BCP作成後における研修・・・10月20日に撮影収録し、ホームページにて一般公開(Web配信)予定

　災害に対する支援活動として災害支援金事業、全国老施協DWAT派遣等事業、見舞金事業として災害見舞金事業を実施予定。

取材・文＝太田瑞穂・見田裕一・早坂美佐緒（東京コア）