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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

厚労省、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を正式承認 早ければ年内にも使用開始

JS-Weekly No.897

#アルツハイマー病 #レカネマブ

中医協による公的医療保険の適用と薬価の結論を経て、医療現場で使用開始

 厚生労働省は9月25日、製薬大手エーザイ株式会社と米国の大手薬品メーカーバイオジェン・インクが共同開発したアルツハイマー病(AD)治療薬「レカネマブ」(一般名、製品名はレケンビ®️)について、国内での使用を正式に承認した。今後、中央社会保険医療協議会(中医協)において、公的医療保険の適用と薬価の結論が出され、早ければ年内にも医療現場で使われる見通し。

 エーザイのCEOである内藤晴夫氏は「レケンビを病気の原因を取り除く新たな治療として、必要とする早期アルツハイマー病当事者とその家族に適確にお届けすることに全力を尽くす」と述べた。

 バイオジェンの社長兼CEOであるC.A.ヴィーバッハー氏は「多くの方々に影響を与えるアルツハイマー病の治療が新たな時代を迎えることを告げる意義ある一歩」と語った。

 レカネマブが正式承認されたことを受け、岸田文雄内閣総理大臣は記者団に対し「アルツハイマー病の原因物質に働き掛ける画期的な新薬であり、認知症の治療は新たな時代を迎えた。9月27日に『認知症と向き合う「幸齢社会」実現会議』を立ち上げ、認知症施策の総合的な推進に向けて検討を深めていく」と述べた。