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速報(JS-Weekly)
〈東北大学〉
入れ歯の使用で高齢者のタンパク質摂取量が8割改善
JS-Weekly No.895
#高齢者 #入れ歯 #タンパク質摂取量
入れ歯で、歯の喪失によるタンパク質摂取量の低下を防ぐことができる可能性
7月2日、東北大学大学院歯学研究科は、高齢者が入れ歯などを使用することで、タンパク質の摂取量の減少を抑制できる、との研究結果を公開した。
高齢者はタンパク質摂取量が低下すると、筋肉量の減少につながり、フレイルやサルコペニアのリスクを高めるとされている。歯が少ない人は、タンパク質摂取量が減少することは分かっていたが、入れ歯などの使用の有無でタンパク質摂取量が変化することは分かっていなかった。
本研究では、74歳以上の高齢者約2000人を対象に調査した結果、歯が20本以上ある人と比べて、歯が0~9本しかなく入れ歯などを使用していない人は1日の摂取エネルギーあたりのタンパク質摂取量が2.3%低いことが判明。しかし、歯が0~9本しかなくても入れ歯などを使用している人はタンパク質摂取量が0.5%しか低下していないことが判明した。歯が0~9本しかなくても入れ歯などを使用すれば、タンパク質摂取量の減少が約8割改善されることが分かった。