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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
令和5年秋開始新型コロナウイルスワクチン接種、公的関与は「重症化リスクの高い人」のみに
JS-Weekly No.891
#コロナワクチン
令和5年秋接種からコロナワクチン接種の公的関与は重症化リスクの高い人のみに
厚生労働省は8月9日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催し、令和5年秋からの新型コロナウイルスワクチン接種について、公的関与※の規定に基づく接種対象を高齢者などの重症化リスクの高い人のみとする方針を決定した。基本的にXBB.1.5対応1価ワクチンを使用し、9月20日開始を予定している。
※公的関与…接種者・保護者に対する努力義務、市町村に対する接種勧奨義務
この方針決定については、WHO(世界保健機関)がコロナワクチンの定期接種において、高齢者への追加接種は推奨し、健康な乳幼児、小児、成人等への追加接種は推奨していない現状を踏まえたもの。日本国内において、重症者を減らすことを目的としている。そのほかの人に対しては接種機会は提供するが、公的関与の対象とはしないこととなった。
この方針に対して、委員から反対意見はなかった。しかし、公的対象とならないことで、「接種が受けられない」また「接種を受ける必要がない」などの誤解を生じないよう、周知が必要だとの意見が複数挙がった。厚生労働省は、リーフレットなどを作成し、周知に当たるとした。
令和6年度以降については、今後の予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会で、感染症の疫学的状況や安全性・有効性、費用対効果などについての意見を取りまとめ、同分科会において方針を決定する。