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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
最低賃金、全国加重平均で時給1002円 引き上げ幅は過去最大
JS-Weekly No.889
#最低賃金 #過去最大
物価上昇や賃上げの流れなどを反映し、初の全国加重平均1000円台に
令和5年度の最低賃金(時給)について厚生労働省の中央最低賃金審議会は7月28日、全国加重平均で引き上げ額を41円(昨年度は31円)とする目安を取りまとめた。目安通りに改定されれば、最低賃金は全国加重平均で1002円と、初の1000円台となる。現在の最低賃金の全国加重平均は961円で、引き上げ幅としては過去最大。引き上げの理由について審議会は、物価上昇や賃上げの流れを維持、拡大することなどを挙げている。
最低賃金は、都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をABCの3つのランクに分けて、引き上げ額の目安を提示している。東京、大阪などのAランクで41円、北海道などのBランクで40円、青森、沖縄などのCランクで39円(下表参照)。
令和5年度地域別最低賃金額改定の引上げ額の目安
各都道府県の実際の賃金額は、今後、この目安を基に各地方最低賃金審議会で議論し決定する。10月ごろから適用される見通し。目安通りに引き上げられた場合、最低賃金は東京と神奈川で初の1100円以上、京都や埼玉など5府県で初の1000円以上となる。