全国老施協、第49回総会を開催
先の選挙結果を受け令和5-6年度会長・副会長を承認

POINT

1. 「素早いキャッチと行動力」大山新体制がスタート
2. ポイント①介護報酬改定、②組織改革、③女性の活躍、④政治との関連

　全国老施協は6月20日、第49回総会を開催した。

　開会のあいさつでは、4年間会長を務めた平石朗氏が、任期中強く印象に残っているものとして“コロナ禍”に見舞われた会員施設に対する全国老施協としての対応を行ったことなどを挙げた。平石氏は、「今後も課題は多いが、会員施設や介護現場の職員に『全国老施協があって良かった』と思われるような組織にしていってほしい」と新体制への期待を語った。

　第49回総会は、代議員総数117名のうち、出席者77名、代理出席者2名、委任状提出者2名、欠席者36名（うち事前に議決権を行使した代議員34名）で定足数に達し、成立した。

　今回の議案は以下の7つで、全て可決承認された。

第1号議案：総会議長・副議長の選任について

第2号議案：諸規程の変更（案）について

第3号議案：令和4年度事業報告（案）について

第4号議案：令和4年度決算報告（案）について

第5号議案：会長選挙結果（会長及び副会長候補者）の承認について

第6号議案：役員の選任について

第7号議案：監事の報酬について

　7議案についての審議終了後、総会出席者は、コンプライアンスセミナー「高齢者福祉施設・事業所における虐待の防止について」を視聴した。その間、新役員による第92回理事会が別室で開催され、令和5-6年度の活動方針について取りまとめられた。

　総会再開後、大山知子会長より、令和5-6年度の基本方針について説明があった。制度・政策は情報戦であることから、「素早いキャッチと行動力」を信念に掲げ、介護報酬改定をはじめとした数々の課題へ取り組んでいく。基本方針としては、次の4つの柱を基に、全国老施協としての組織力・機動力・推進力を伸ばしていく。

　委員会の構成では、経営戦略室を廃止。介護人材対策委員会に「女性キャリアアップ推進部会」が新設された。担当副会長は山田淳子氏が務める。新体制では、女性活躍推進法（2015年）に対応した積極的な取り組みを行う。介護の現場では、働く人の約4分の3を女性が占めているものの、女性管理職および役員の登用水準は高いとはいえない。全国老施協では、委員への積極的な登用やキャリアアップ支援へ取り組んでいく。

全国老施協 令和5-6年度 役員・委員会委員長等
第92回理事会で取りまとめ

1. 役員一覧

2. 顧問

3. 議長・副議長

4. 委員会委員長・部会長等

(1)常設委員会

(2)特別委員会

(3)参考

5. 就任日　令和5年6月20日

取材・文＝早坂美佐緒（東京コア）