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速報(JS-Weekly)
〈厚生労働省〉
令和4年度 有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査結果を公表 都道府県に指導監督の徹底を要請
JS-Weekly No.887
#未届け有料老人ホーム
未届けの有料老人ホームの実態を把握、行政による指導監督を強化
厚生労働省は7月18日、「令和4年度 有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査(第14回)」の結果を公表した。この調査では、都道府県、指定都市および中核市(以下「都道府県等」という)に対し、老人福祉法(昭和38年法律第133号)に基づく有料老人ホームに該当しながら届け出が行われていない施設(いわゆる「未届けの有料老人ホーム」)についての届け出や指導状況等を明らかにした。調査時点は、令和4年6月30日。
- 届け出された有料老人ホームの数は1万5928件(前年度1万5363件)
- 未届けの有料老人ホームの数は626件(前年度656件)
- 有料老人ホーム全体に占める未届け有料老人ホームの割合は3.8%(前年度4.1%)
併せて行われた前払金の保全措置の実施状況調査では、有料老人ホーム1万5928件のうち、前払金を徴収している有料老人ホームの数は2268件で、その1.8%に当たる41件(前年度2.0%、44件)が保全措置を講じていなかった。
同省では、今回の調査結果を踏まえ、未届けの有料老人ホームに関する実態把握や届け出促進に向けた取り組みの徹底、入居者の処遇等に関する指導を強化するため、7月18日付で、都道府県等民生主管部(局)長に対して、老健局高齢者支援課長通知を発出、次の点を要請した。
- 未届けの有料老人ホームについて速やかに実態把握を行い、有料老人ホームに該当する場合には、早急に届け出を行うよう指導するとともに、入居者の処遇等に関する厳正かつ適切な指導監督を徹底すること
- 未届けの有料老人ホームの徹底した実態把握を進めるため、関係部局や市区町村と引き続き連携を図るとともに、届け出を促進するため、届出制度の周知を図るなどの取り組みを強化すること
- 前払金の保全措置が義務付けられているにもかかわらず、保全措置を講じていない有料老人ホームの事業者に対しては、改善に向けて重点的に指導監督を行うこと。なお、検査の拒否や改善命令に対する違反等を行った場合は、罰則の適用も視野に入れ、事業者に対してより厳正な対応を図ること