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速報(JS-Weekly)

〈福祉医療機構〉

福祉・医療施設の建設費は高止まり

JS-Weekly No.885

#福祉・医療施設建設費

特養の建設費平米単価は平成22年度以降最高額、上昇傾向続く

 福祉医療機構は6月28日、令和4年度の福祉・医療施設の建設費についての調査結果をまとめた。この調査では、ユニット型特別養護老人ホーム(以下、特養)、保育所および認定こども園、病院、介護老人保健施設(以下、老健)について、経年、地域ブロック別などの視点から比較している。

 特養の建設費(37施設)の平米単価(建物の延床⾯積(建築⼯事費対象部分)に占める建築⼯事費)の全国平均は32.7万円。前年度から1.8万円上昇し、平成22年度以降最も高かった。定員1人当たり延床面積はほぼ横ばいだが、全国平均は49.7平米と前年度から0.5平米低下、首都圏は48.5平米と前年度から0.5平米上昇。定員1人当たり建設費は、全国平均は1612.1万円と前年度から196.4万円上昇、首都圏は1781.9万円と前年度から391.7万円上昇した。

ユニット型特養平米単価 地域ブロック別
首都圏のみが全国平均を上回り、最も高い。
(中国・四国、九州・沖縄はサンプル数が少ないため省略)

老健の平米単価は前年度より低下するも高止まり

 老健の平米単価は、31.2万円と前年度から2.2万円低下した。上昇傾向は鈍化しているが、病院とともに依然として高い水準で、直近10年間で1.39倍になっている。定員1人当たり延床面積は43.1平米と前年度から1.7平米低下。近年では、整備計画が都市部に集中していることなどから下降傾向が続いている。また、定員1人当たり建設費は1294万円と前年度から199.5万円低下した。

老健定員1人当たり延床面積の推移
出典:福祉医療機構

参考資料