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速報(JS-Weekly)

〈認知症〉

認知症基本法案、骨子案まとまらず 今国会への提出に向け、議論継続

JS-Weekly No.873

#認知症基本法案 #予防

争点は「予防」に関する位置付け

 超党派の「共生社会の実現に向けた認知症施策推進議員連盟」(会長=尾辻秀久参議院議員)は、3月27日と30日の2日間にわたって総会を開いた。第211回通常国会での議員立法を目指す認知症基本法案の骨子案を巡り議論したが、意見はまとまらなかった。

 骨子案では、適切な保健医療・福祉サービスの提供、研究開発の推進などを基本理念に掲げ、国に対しては、認知症施策推進の基本計画策定を義務付けている。

 総会終了後に取材に応じた鈴木隼人事務局長(自民党)は、争点は「予防」に関する位置付けと説明。認知症当事者の「社会モデル的視点を随所に盛り込んでほしい」という意見を踏まえ、骨子案を変更していかなければならないと語った。今国会への提出の可能性については「努力するしかない」と述べた。