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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

LIFE項目等を見直し、科学的介護推進へ

JS-Weekly No.869

#科学的介護推進 #LIFE項目 #短期的対応 #中長期的対応

令和6年度介護報酬改定に向け、科学的介護情報システム等の改善などに言及

 政府の規制改革推進会議が3月6日に開催した「医療・介護・感染症対策ワーキング・グループ」において、厚生労働省は、科学的介護の推進とアウトカム評価の拡充に向けて、今後の対応方針を報告した。そこでは、令和6年度介護報酬改定に向けた短期的な課題への対応のほか、令和9年度介護報酬改定に向けた長期的な課題を示した。

短期的な課題への対応
主な課題 今後の対応
入力にかかる負担
  • データ入力項目の重複などシステムへの入力が煩雑
  • 事業所によっては、LIFEに対応した介護ソフトを利用しておらず、入力の負担が大きい
  • 入力選択肢の不足や定義が曖昧などで入力項目の評価方法が分かりにくい
  • LIFE項目等の見直しを行うことで、入力項目の重複や入力選択肢の不足等の課題克服を行う
  • 国立長寿医療研究センターと協力し、「科学的介護に向けた質の向上支援等事業」においてアカデミアからの意見に加え、介護現場からの意見も踏まえて、項目の見直しを行う
PDCAサイクルの課題
  • フィードバック票の解釈が困難
  • どのようにPDCAサイクルへ活用すればよいか分からない
  • より柔軟にフィードバックに対応できる方法を検討し、現場での好事例のさらなる収集と周知を行う
  • 利用者個人のデータの推移や、全国の同サービス事業所の比較など、介護現場で活用しやすいフィードバック票に修正
アウトカムに資する有効なインプットの特定、PDCAサイクルの検証
  • 行った介護サービスとそれによるアウトカムの関連性について、エビデンスの集積が十分でない
  • 収集する項目がエビデンスの創出およびフィードバックに資するものとなるよう、介護現場や研究者の声も踏まえ項目の精査が必要
  • 「アウトカムに資する有効なインプットの特定」のため、現場及び学術的観点から提案される情報を収集する
  • 「アウトカムに資する有効なインプットの特定」に資するデータの収集を推進するため、全国医療情報プラットフォーム構築を進めていく
「アウトカムベースの報酬フレーム」の構想
  • 介護保険制度におけるアウトカムの視点も含めた評価の在り方について、引き続き検討していくべき
  • LIFEに係る取り組みを進める中で蓄積された知見も活用し、LIFEに限ることなく、より利用者のニーズに沿った、かつ、アウトカムの視点も踏まえた介護報酬制度について、社会保障審議会介護給付費分科会での議論を踏まえ、引き続き検討を行う

参考資料