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〈政府〉

新型コロナウイルス感染症、5月8日から「5類」に移行

JS-Weekly No.864

#コロナ #感染症法 #5類

医療提供体制移行に向けた具体策は3月上旬公表、イベントの人数制限は撤廃

 政府は1月27日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5月8日から「5類」にすることを決定した。厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会が同日取りまとめた意見を踏まえたもの。

 厚生労働省の感染症部会では、新型コロナウイルスの病原性、感染力、変異の可能性などについて検討し、現在では「国民の生命および健康に重大な影響を与える恐れ」があるとは考えられないと指摘、5類に変更すべきとした。

 新型コロナウイルス感染症は、感染症法で「新型インフルエンザ等感染症」に位置付けられ、入院勧告の措置や行動制限など厳しい措置を取ることができる。季節性インフルエンザなどと同じ5類になると、こうした措置の適用外となり、大幅な対策緩和がなされることになる。

 また、これまで全額公費で負担されていた検査やワクチン接種、入院などの医療費も、段階的に見直していく方向だ。具体的な医療提供体制の移行に向けた枠組みは、3月上旬をめどに公表する。

 政府の基本的対処方針は改定する。歓声を伴うスポーツ観戦、コンサートなどはこれまで「収容定員の50%まで」と人数制限が設けられていたが、同日から撤廃することを決定した。

 岸田文雄首相は、会見で「家庭、学校、職場、地域、あらゆる場面で日常生活を取り戻すことができるよう、着実に歩みを進めていく」と語った。

5類変更後のコロナ対策
変更前 変更後
外来・入院 発熱外来が中心、入院は指定の医療機関 一般の医療機関が幅広く対応
医療費 全額公費負担 当面は公費負担で段階的に見直し
外出自粛の要請 できる できない
マスク着用 屋内では推奨、屋外では原則不要 個人の判断
大声を伴うイベント 定員の50% 感染対策を行えば定員の100%
※1/27から
感染者数報告 全数報告 特定の医療機関からの報告(定点把握)