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速報(JS-Weekly)
〈日本介護クラフトユニオン〉
介護職員の6割以上が今の給与に不満
JS-Weekly No.864
#労働組合調査 #賃金実態 #介護職員
月給制組合員では、前年よりも平均1万円以上給与が上がるも「今の業務量に見合わない」などと回答
介護職員などで作る労働組合「日本介護クラフトユニオン」(NCCU)は1月26日、令和4年の「賃金実態調査」の結果を公表した。介護現場で働く組合員の処遇状況を調査したもの。それによると、前年よりも多くの人で給与が上がっているものの、その額に不満を持つ人が6割以上に上ることが分かった。
調査は、5467人の組合員を対象に調査票により実施。このうち3277人(月給制組合員2134人、時給制組合員1143人)の回答を得た。
月給制組合員の「賃上げ状況(令和3年7月と令和4年7月の賃金比較)」をみると、基本給などの所定内給与は、月額で平均26万1018円で前年より1万6円上がっている。
一方、「今の賃金に満足しているか」の質問には、「満足している」が7.7%、「まあまあ満足している」が27.8%、「少し不満」が41.5%、「大いに不満」が20.9%となり、「少し」「大いに」を合わせると6割以上が不満に思っていることが分かった。
その理由を複数回答で尋ねると、「今の『業務量』に見合っていないから」が44.3%、「社会的な平均賃金より低いと思うから」が40.9%、「今の『業務内容』に見合っていないから」が31.1%などとなっている。
日本介護クラフトユニオンはこの結果を受け、「介護現場での人手不足は深刻で一刻も早い賃上げなどの対応が必要」「経営者には働きに見合った待遇改善に取り組んでもらいたい」「国にも介護報酬の引き上げを求めたい」としている。