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〈政府〉

経済財政諮問会議で令和5年度予算編成基本方針を決定

JS-Weekly No.858

#全世代型社会保障 #HXの推進

経済財政諮問会議で令和5年度予算編成基本方針を答申

 政府は12月1日、第15回経済財政諮問会議を開き、「令和5年度予算編成の基本方針」を岸田文雄総理大臣に答申するとともに、「経済・財政一体改革における重点課題(社会保障)」「成長と分配の好循環」について議論を行った。令和5年度予算編成の基本方針では、経済再生を最優先課題として、DX等への投資や全世代型社会保障の構築を明記。新型コロナウイルス感染症対策では、次の感染症危機に備え、司令塔機能の強化に取り組む方針も盛り込んだ。少子化対策の充実も示している。

重点課題では、ヘルスケア・医療産業の成長力強化(HX)推進への提言も

 この日の会議では、経済・財政一体改革の重点課題のうち、「社会保障」を取り上げて議論。民間議員からは次のような意見が出た。

  • 家計の可処分所得を拡大するため、現役世代の社会保険料上昇を抑制すべき
  • 医療・介護費の地域差縮減と増加の抑制を徹底するとともに、全世代型社会保障の考え方の下で、現役世代への給付の拡充と応能負担の着実な強化を進めるべき
  • ヘルスケア・医療産業の成長力強化(HX)や、予防・健康づくりの強化を進めるための規制・制度整備に取り組むべき
  • 医療・介護資源の最適配分を実現するために、かかりつけ医機能の強化、地域医療構想の実現、地域包括ケアシステムの深化を図るべき

 また、「成長と分配の好循環」では、資産所得倍増の取り組みの着実な実行や、継続的な賃上げ、正規化の促進により、雇用者報酬を拡大していくことなどが重要という意見が出た。

答申案は12月2日に閣議決定、予算編成が本格化

 答申案は12月2日に閣議決定された。令和5年度予算編成はこの基本方針に基づき、「骨太方針2022」に沿って、令和4年度第2次補正予算(12月2日に参議院本会議で可決、成立)と一体として編成する。

参考資料