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速報(JS-Weekly)
〈政府〉
医療DX推進本部初会合、令和5年春までに工程表作成へ
JS-Weekly No.851
#全国医療情報プラットフォーム #電子カルテ標準化 #診療報酬DX
全国医療情報プラットフォームの創設など3つの重点項目の議論を開始
岸田文雄首相が本部長を務める政府の「医療DX推進本部」は、10月12日に初会合を開いた。具体的に推進すべき施策として、①全国医療情報プラットフォームの創設、②電子カルテ情報の標準化等、③診療報酬改定DXの3つを柱に据え、令和5年春に施策実現に向けた工程表をまとめる。
全国医療情報プラットフォームの創設に向けては、オンライン資格確認等システムのネットワークを拡充し、地方自治体の検診情報や医療機関の電子カルテなどの医療全般(介護を含む)の情報を共有・交換できるようにする。
電子カルテ情報の標準化では、形式の統一を目指し、治療の最適化やAI等の新しい医療技術の開発、創薬のための有効活用をする。
診療報酬改定DXでは、デジタル技術を利活用して診療報酬の改定作業を大幅に効率化し、医療保険制度全体の運営コスト削減を目指す。
オンライン資格の用途拡大などは、今月末の総合経済対策に盛り込む方針
岸田首相は、マイナンバーカードを保険証として使うのに必要なオンライン資格の用途拡大など、早期に着手できるものは今月末にまとめる総合経済対策に盛り込むよう指示した。
さらに「医療DXは、わが国の医療の将来を大きく切り開いていくもの」と強調し、その実現に全力を挙げていくとして、省庁横断的に取り組みを推進する体制を整備する姿勢を示した。