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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

令和3年度介護給付費等実態統計の結果公表 介護費用、サービス受給者数共に過去最多

JS-Weekly No.848

#介護給付費 #利用者数 #介護費用

令和3年度の介護費用は総額11兆291億円。制度開始当初の約2.5倍に

 厚生労働省は9月21日、令和3年度の「介護給付費等実態統計」の結果を公表した。令和3年度の介護費用(介護給付費と自己負担)総額は11兆291億円。前年度より2508億円増え、過去最多となった。調査開始時(平成13年度4兆3782億円)の約2.5倍となっている。受給者1人当たりの費用額は17万2800円(令和4年4月審査分)で、前年度より2100円減少。

 年間実受給者数(一度でもサービスを受給したことがある人の実数)も、638万人(前年度比16万人増)で過去最多となった。そのうち介護予防サービスの受給者は114万人(同4万5000人増)、介護サービスの受給者は547万人(同14万人増)だった。

通所介護・通所リハでは要介護1〜3、施設サービスでは要介護4、5の受給者が多い

 要介護状態区分別受給者数の割合をみると、通所介護・通所リハビリテーションでは、要介護1〜3の受給者が全体の8割以上を占めている。また施設サービスでは、要介護4、5の受給者が多く、介護福祉施設サービスで7割、介護療養施設サービスと介護医療院サービスで8割以上を占めていることが明らかになった。

要介護状態区分別受給者数の割合のグラフ
出典:厚生労働省

参考資料