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コロナ禍で家族の介護負担が増加

　地方独立行政法人「東京都健康長寿医療センター」が発表した調査結果によると、新型コロナウイルス禍で家族を介護する負担が増えた人は、メンタルヘルス（心の健康）が不調となるリスクが1.9倍高くなることがわかった。感染拡大への懸念などで介護サービスの利用が制限されたことが影響しているとみられる。

　令和2年8～9月にインターネット調査に参加した全国15〜79歳のデータを利用。約2万5000人の回答のうち、家族などの介護をしている1920人について、深刻な心理的苦痛を抱えているかを調べた。

　それによると、新型コロナウイルスの流行前より介護の負担が増えたとした人は56.7%で、介護の負担が増えていないとした人と比べて、心理的苦痛を感じている割合が1.9倍高かった。また、自分に持病など治療疾患がある人は、ない人よりもメンタルヘルスの不調リスクが高くなっていた。