最新制度解説

速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

介護施設のクラスターが週あたりの件数で過去最多に

JS-Weekly No.842

#コロナ #介護施設

感染者数は高いレベル。介護施設の週あたりのクラスター発生件数が過去最多に

 厚生労働省は8月3日、全国の介護施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの発生件数を新たに公表した。

 それによると、直近1週間で515件と前週の1.5倍に増え、週あたりの件数としては過去最多。500件超は第6波のピーク(509件)以来およそ5か月ぶりとなる。また、累計で初めて8000件を超えた。

 アドバイザリーボードの分析によると、全国の新規感染者数は直近1週間で10万人あたり約1137人。感染者数の今週先週比は1.16と増加幅は先週の1.89より減少しているものの、感染拡大は継続し、療養者数、病床使用率、重症者数、死亡者数はいずれも増加傾向が続いている。

 介護現場では、高齢者や職員の間で感染が急速に広がっていたり、施設内療養のケースが増加していたりするとして、「厳しい状況が続いている」と警鐘を鳴らした。

介護施設は、職員の頻回検査など対策を

 介護現場で必要な対策としては、職員の頻回検査(週2〜3回)、利用者の(お盆など)節目での検査、医療支援のさらなる強化などを要請した。

 また、新型コロナウイルスが直接の死因とならなくても、感染した利用者の基礎疾患の悪化や誤嚥性肺炎の発症につながるとして、注意を促した。

参考資料