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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

令和3年簡易生命表概況で平均寿命は男性81.47年、女性87.57年 10年ぶりに前年比マイナス

JS-Weekly No.841

#平均寿命 #新型コロナの影響

平均寿命は、男性81.47年・女性87.57年。前年を下回るも過去2番目の高水準

 厚生労働省は7月29日、令和3年簡易生命表を取りまとめ、公表した。男性の平均寿命(0歳の平均余命)は81.47年、女性の平均寿命は87.57年。前年比で男性は0.09年、女性は0.14年下回ったが、平均寿命自体は過去2番目の高水準となった。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が平均寿命を縮める一因に

 平均寿命の前年との差を死因別に見ると、男女とも悪性新生物(腫瘍)、肺炎、交通事故などの死亡確率の変化は平均寿命を延ばす方向に働いている。また、老衰、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの死亡確率の変化は平均寿命を縮める方向に働いている。

国際比較では男性が第3位、女性は第1位

 平均寿命は、国により作成基礎期間や作成方法が異なるため、厳密な比較は困難。しかし、厚生労働省が現段階で入手している資料を用いて比較した結果、上位3位は下表の通りとなった。

男性 女性
第1位 スイス 81.6年 日本 87.57年
第2位 ノルウェー 81.59年 韓国 86.5年
第3位 日本 81.47年 シンガポール 85.9年

参考資料