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第8回 「お口アーンは、愛の証?」

第8回 「お口アーンは、愛の証?」

 誰かにものを食べさせようと思うときに、思わず自分の口も開いてしまう。これは心理学では同調効果とかミラーリング効果といわれる現象で、まるで鏡のように相手のしぐさや行動を自然と真似してしまう行為と定義されています。

 ミラーリングは、相手との心の距離を縮めたり、好感をもたれたりするのに有効で、無意識にミラーリングをしているときは、相手への思いが強かったり、愛情に溢れているときなのだそうです。だから今回のアミちゃんの行動は、いかにご利用者のことを思い、熱心に介護をしているかの証。そんなアミちゃんのミラーリング効果で、頑なだったご利用者のお口も、心も、少しずつ開いたのではないでしょうか。 

 食事は施設で暮らす高齢者にとって何よりの楽しみです。そんな楽しみを奪い、肺炎の危険も招きかねない誤嚥を防ぐためには、できるだけご利用者のペースに合わせて食事介助をすることが大事になります。相手に同調するミラーリング効果は、食事介助をするうえで効果的なコミュニケーション術なのかもしれません。

 

2025年5月号 「誤嚥性肺炎のリスクを減らす取り組み」をぜひ読み返してみてください。

 

取材・文=池田佳寿子、マンガ=泉沢奈々恵