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第5回 「備えなければ憂いあり」

第5回 「備えなければ憂いあり」

 「備えあれば憂いなし」。そうタイトルに掲げたいところですが、災害大国の日本では、いくら備えても万全とはいえません。でも「備えなければ憂いあり」は間違いなし。施設の防災マニュアルを書き換えたり、避難方法のシナリオを更新するためにも、消防法でも義務付けられた年に2回の避難訓練を行う意味はあり、実際、被災した多くの施設が、「避難訓練をしていたことが役立った」と語っています。


 とはいえ、認知機能が十分ではない高齢者に、必要以上の不安を与えてパニックを引き起こすのは憂慮すべき事態です。ご利用者を驚かせないように、あらかじめ避難訓練のことはしっかりと説明して、落ち着いて参加していただけるようにしましょう。


 逆に施設の職員は「これが本当の災害だったら」という危機意識と緊張感をもって参加することが必要です。ゆっくりとしか動けない高齢者を、急かしたり慌てさせることなく、迅速に避難させるのはとても難しいことだから、訓練を重ねて備えておくことが大切になります。

 

ぜひ、2024年8月号「高齢者施設での避難準備」も読み返してみてください。

 

取材・文=池田佳寿子、マンガ=泉沢奈々恵