アーカイブ
介護のグルメ
夏バテ防止にぴったり!
うなぎの柳川風
2023.06 老施協 MONTHLY
滋養にいいと言われて夏バテ防止に親しまれているうなぎ。
今回は、咀嚼力が低下している方でもおいしく食べられる、栄養たっぷりのうなぎの柳川風レシピを紹介します。
甘辛いたれの味が食欲をそそる
卵でとじたうま味たっぷりのうなぎの柳川風
栄養がたっぷり入ったうなぎを食べやすく!
夏の「土用の丑の日」が近づいてくると食べたくなるうなぎ。高齢者でも食べやすいうなぎの卵とじを介護食アドバイザーの渡邉未央さんに紹介してもらいました。
渡邉「夏バテ防止効果があると言われるうなぎですが、免疫力を高めるビタミンA、疲労回復に効果があるビタミンB1、骨や歯を丈夫に保つ働きのあるビタミンDやカルシウムなど栄養が豊富。これらは不足しがちな栄養素なので、食事で摂取したいもの。それを手軽に取れるうなぎは、高齢者にとってもありがたい食材なんです」
うなぎは軟らかいため歯が弱い人でも食べやすいと人気。
渡邉「酒を振りかけて焼くことで、市販のものでも身がふっくらとなります。またそぎ切りにすることで、咀嚼力が低下している方でも食べやすく、食感を楽しめます。小骨や皮は喉に詰まりやすいため、取り除くことが重要です」
卵を溶いて柳川風にすることで、喉に詰まりにくくなるのも特徴。
渡邉「とろみもつきますが、卵がうま味を吸うため減塩でも物足りなさが軽減、しっかりと素材の味を楽しめます。豆腐を加えるとボリュームアップにもなります」
渡邉未央
Profile●わたなべ・みお=介護食アドバイザー、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける
撮影=磯﨑威志╱取材・文=玉置晴子
One Point
ごぼうは、圧力鍋でゆでることで軟らかくなります。そのとき出たゆで汁を使ってみそ汁やお吸い物を作ると、ごぼうの栄養を逃すことなくいただけます。