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介護のグルメ
滑らか食感が決め手
そら豆と豆乳のポタージュ
2023.05 老施協 MONTHLY
梅雨のジメジメした季節、自然と食欲も落ちがちに…。
そんなときにぴったりの栄養抜群のさっぱり食べられるスープを紹介。
初夏が旬のそら豆の緑色が目を見張る、爽やかな一品です。
そら豆とじゃがいもにより口どけまろやか
栄養たっぷりのポタージュ
タンパク質やミネラルが豊富なそら豆をスープで
初夏の訪れを感じさせる野菜・そら豆。今回はそら豆を使った、梅雨の時期にぴったりの冷製スープを介護食アドバイザーの渡邉未央さんに教えてもらいました。
渡邉「そら豆をたっぷり使うので香りやおいしさをダイレクトに味わえます。薄皮をむくのがひと手間ですが、レクリエーションの一環として、利用者の方々に手伝っていただくのもいいかもしれません」
そら豆はタンパク質や亜鉛、鉄分、ビタミンなどが豊富な野菜。
渡邉「亜鉛は細胞の代謝を促進したり、体の酸化を防ぐ役割もあります。免疫力アップのためにもぜひ取っておきたい栄養素の一つです。また、鉄分の吸収を高めるタンパク質とビタミンCも豊富なので貧血気味の方にもおすすめ。高齢者にとって取っておきたい栄養素がふんだんに含まれています」
じゃがいもを加えてブレンダーで攪拌しているため、自然なとろみがつき、食べやすいのも特徴。
渡邉「じゃがいもの本来のとろみは舌触りも良くコクも出て、そら豆の素材の味を引き出します。また、生クリームではなく豆乳を使用することで、より健康的でヘルシーな一品になっています」
渡邉未央
Profile●わたなべ・みお=介護食アドバイザー、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける
撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子
One Point
そら豆は冷凍食品を活用してOK。また、そら豆の代わりにグリーンピースでも代用可能ですが、ゆでた後、裏ごしをして薄皮をしっかり取り除いてください。