栄養価が高く、低カロリーでご飯に合うおかずなのがメカジキの野菜あんかけ。野菜もたっぷり取れるので人気です。
今回は年配層に人気の和風だしレシピをお届けします。

しっかり揚げ焼きしたうま味たっぷりのメカジキ

栄養価が高いメカジキをとろっ＆パリッの食感で

　食欲が旺盛になるこの時期。高タンパク＆低カロリーのメカジキが旬を迎える。そんな旬の魚を使った一品を紹介してくれたのは、料理研究家の渡邉未央さん。

渡邉「メカジキは認知機能維持に好影響を及ぼすDHAやEPA、またカリウムなどが豊富で、栄養素が高いのも魅力の一つです。その上グルタミン酸が豊富なので、クセがないのにうま味があります。焼く前にしっかりと水分を取ることで臭みを軽減できます」

　切り身は骨もほとんどなく柔らかいので、介護食に最適。

渡邉「旬のメカジキは脂ノリがよく、とくに白っぽい切り身を選べば舌でつぶせるほど柔らかいです。また骨が少ないのも特徴。そしてあんかけになっているので、嚥下力が低下している方でも食べやすくなっているのもポイントです」

　メカジキの表面を揚げるように焼くと、パリッとした食感に。

渡邉「揚げ物と考えるとハードルが高いですが、フライパンに表面がつかるくらいの油を入れて転がしながら揚げ焼きをすればＯＫ。通常の揚げ物のような油の後処理も必要ないので、簡単で気軽に揚げ物気分を味わえます」

渡邉未央

Profile●わたなべ・みお＝フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単＆楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける

撮影＝高嶋一成╱取材・文＝玉置晴子