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第127回 社保審・介護保険部会が開催される
#第127回社保審・介護保険部会
▶山田副会長、介護人材確保や生産性向上、相談支援の在り方等について意見
厚生労働省は10月27日、社会保障審議会第127回介護保険部会を開催した。議題は以下のとおり。
【議題】
1.介護人材確保と職場環境改善・生産性向上、経営改善支援等
2.地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)
3.持続可能性の確保
4.その他
全国老施協から委員として参加した山田淳子副会長は、各議題に対して以下の意見・要請をした。
〇議題1 介護人材確保と職場環境改善・生産性向上、経営改善支援等
介護人材確保には、都道府県の現行の各種会議や介護生産性向上総合情報センター、福祉人材センター等の役割明確化と発展が重要である。
また、国や都道府県、介護事業者等が果たすべき役割を制度上で明確化し、機能強化を図ることに賛同する。都道府県の介護保険事業支援計画については、地域の介護保険事業計画の策定段階で都道府県、市町村、関係機関が議論する場を設け、地域の実情に応じたサービス提供体制等の対策を検討する必要がある。
介護テクノロジー普及への支援強化を要請する。また介護テクノロジー導入等の基金による補助金の地域格差は顕著であるため、推進目標を明確にした上でその解消を国に要望する。
〇議題2 地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)
ケアマネジャーの資格取得要件の見直しについて、「受験資格の範囲を医療職等の国家資格者まで拡充する案」及び「実務経験年数を5年から3年とする見直し案」に賛同する。
また、ケアマネ業務の在り方の整理に関しては、ICТ活用が必要。法定外業務を含め、ケアマネが実施しなければならない業務内容の見極めが重要である。
ケアマネの更新制・法定研修の見直しについては、各ケアマネが現在抱える課題に寄り添う内容を受講できる工夫や、ポイント制による多様な研修受講をお願いする。
主任ケアマネジャーの法令上での位置付けについては、管理業務、ケアマネ業務、ケアマネ育成業務をどのように整理するかが課題である。更に主任ケアマネの更新要件を満たすことも困難な状況にあり、現状の実態把握と検討を要望する。
〇議題3.持続可能性の確保
給付と負担に関する課題は、必要な介護保険サービスの利用控えとならないことが重要である。ケアマネジメントに関する給付の在り方については、ケアマネジメントに集中できる環境整備が優先である。
軽度者への生活援助サービスに関する給付のあり方については、総合事業における要支援1,2の方へのサービス提供の現状把握と、自治体の取組が進まない理由、及び検証結果を公表したうえで、慎重に検討する必要がある。