最新情報
速報(JS-Weekly)
介護職員の離職率が過去最低を記録
#介護労働実態調査 #介護職員離職率
▶直近2年で離職率の低下傾向が加速
公益財団法人介護労働安定センターは7月28日、令和6年度に実施した最新の「介護労働実態調査」を公表。介護職員の離職率が過去最低を更新したことが明らかになった。
介護労働実態調査は、護労働者の雇用管理改善、人材育成、働きやすい環境づくりを目的に毎年実施されており、令和6年度は全国18,000の介護事業所および54,000人の介護職員を対象に調査が行われた。
その結果、令和6年度の離職率は12.4%となり、過去最低の離職率を更新。前年度(令和5年度)の13.1%と合わせると、2年連続の低下となった。
離職率が低下した要因としては、働きやすい環境づくり、業務負担の軽減など施設や事業所の取組と、賃金や福利厚生の見直しといった国の処遇改善策の影響も大きいと考えられる。
しかし採用率のほうは、14.3%と3年ぶりの低下が見られ、人手不足感が高まっている。特に中小規模の事業所では新規採用が難しい状況が続いており、大都市圏よりも地方での採用についてはさらに困難な傾向がある。
同調査報告書では、今後の課題として雇用管理改善や賃金向上、両立支援制度の認知度向上と活用促進、ICT機器や介護ロボットの導入拡大、外国籍労働者の受け入れ態勢の整備などを挙げている。