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人材紹介トラブル防止へ 厚労省らが職業紹介サイトの周知を依頼
#雇用仲介事業の利用にあたっての留意事項の周知協力依頼について #人材紹介トラブル防止
▶手数料や離職率が比較可能に 「上手な探し方」資料も活用を促す
厚生労働省は、令和7年7月29日付事務連絡「雇用仲介事業の利用にあたっての留意事項の周知協力依頼について」を、こども家庭庁・文部科学省と連名で発出した。本事務連絡では、有料職業紹介事業者を利用する際の注意点や比較方法について、リーフレット等を活用し周知するよう呼びかけられている。
背景には、介護・医療・保育分野を中心に人材紹介の利用が増える中、手数料トラブルや不透明な契約条件への苦情が相次いでいる実態がある。これを受け厚労省は、令和7年4月から職業紹介事業者に対し、職種別の手数料や離職率などの情報開示を義務化し、「人材サービス総合サイト」https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/JinzaiWeb/GICB101010.do?action=initDisp&screenId=GICB101010上で公開している。
同サイトでは、以下の項目を紹介事業者ごとに確認可能。
・常用・有期別の就職実績と、6か月以内の離職者数
・紹介手数料の実績率(%)および平均金額(円)
・返戻金制度の有無と返金条件
加えて、厚労省が作成したリーフレット「ご存知ですか?職業紹介事業者の上手な探し方」では、トラブルを防ぐために確認すべきポイントとして、手数料の相場や返戻金の有無、契約書のチェック項目、悪質事業者の見分け方などを平易な表現で解説している。
施設や事業所の人材確保担当者が紹介事業者を選ぶ際の参考として、同リーフレットは各都道府県の集団指導や研修会、福祉人材センター等でも活用が推奨されている。
また、厚労省が認定する「適正な有料職業紹介事業者」制度の情報も、日本人材紹介事業協会(JESRA)の特設サイトhttps://www.jesra.or.jp/tekiseinintei/で公開されており、適正業者の選定に役立つ。
(参考資料:リーフレット「ご存知ですか?職業紹介事業者の上手な探し方」)