最新情報
速報(JS-Weekly)
高齢者の「熱中症」による救急搬送や死亡例が増加
#高齢者の熱中症
総務省消防庁は、5月1日より「夏期における熱中症による救急搬送人員の調査」を開始している。昨年5~9月の全国の熱中症による救急搬送者数は9万7578人で、平成20年の調査開始以来最多となった。また厚生労働省によると、令和5年に熱中症が原因で死亡した1651人のうち、75歳以上が6割超の1057人を占めていることから、高齢者の熱中症対策は全国的な課題となっている。
東京都内でも、令和6年5~9月までの間に熱中症の疑いで搬送された人数が8100人と過去最多を記録しており、半数以上(55.3%)が65歳以上の高齢者だった。
こうした事態を受けて、消防庁では毎週火曜日にホームページ上に調査報告を掲載するとともに、熱中症予防の啓発を行っている。
特に高齢者は、喉の渇きを感じにくくなるため、早めの水分補給が重要となる。東京都品川区では7月から、区内の75歳の後期高齢者がいる全世帯にスポーツドリンクなどの飲料を無償配布する対策を決定した。配布にあたる事業者に委託し、各世帯の高齢者が適切に冷房を使えているかなどの確認も同時に行うという。
(参考資料:https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html)