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速報(JS-Weekly)
24年度上半期、特養の2割が収支悪化を予測
#社会福祉法人経営動向調査 #福祉医療機構 #WAM
福祉医療機構(WAM)は、2024年度上半期(4月~9月)の「社会福祉法人経営動向調査」の結果を発表し、特別養護老人ホーム(特養)の22.1%が「サービス活動増減差額」が昨年度同期よりも「減少する」と見込んでいることが明らかになった。これは、特養の経営状況が悪化していることを示しており、経営改善に向けた対応が急務となっている。
●サービス活動収益の増減
サービス活動収益が「増加する」と見込んだ特養は16.3%で、主な理由として利用者単価の増加が挙げられている。一方で、収益が「減少する」と予測したのは13.1%で、これは利用者減少が原因とされている。特養の入所者数に関しては、増加する法人が16.6%で、減少する法人(12.3%)を上回ったが、短期入所と通所サービスでは、収益の減少を見込む法人が増加する法人を大幅に上回った。
●サービス活動費用の増加
また、サービス活動費用については、31.0%の法人が「増加する」と回答し、費用増加の要因として人件費や物価高騰が挙げられている。一方、費用が「減少する」と答えた法人は6.3%にとどまっている。
●全体的な業況感は改善も依然厳しい状況
調査に回答したのは、WAMにモニター登録している特養を運営する399の社会福祉法人で、全体的な経営状況は依然として厳しいものの、9月時点での業況に関するDI(景気動向指数)はマイナス5で、前回6月の調査よりも4ポイント改善した。しかし、「業況が悪い」と感じている法人の方が依然として多い状況が続いている。
(参考資料:https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/sh_survey_202409.pdf)