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速報(JS-Weekly)
介護福祉士国家試験「パート合格」制度、2026年導入へ
#介護福祉士国家試験 #パート合格
厚生労働省の介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会(第3回)は、2026年から介護福祉士国家試験に「パート合格」制度を導入する方針を決定した。この制度では、試験を3つのパートに分け、合格したパートは2年間有効とすることで、再受験者が不合格部分に集中できる仕組みを提供する。これにより、特に実務経験者や在留外国人労働者の資格取得を後押しし、介護人材の確保を目指す。報告書では、制度導入後も介護福祉士の専門性と質の向上に取り組む必要性が強調された。
この制度は、受験者が減少し続ける中、より柔軟な資格取得支援策として設計されている。初回の試験は2026年1月に予定されており、全受験者が3つのパートを受験することになる。不合格パートのみ再受験することで、学習に集中でき、仕事と学習の両立が容易になる見通しだ。実務ルートの受験者や外国人労働者にとって、この制度は負担軽減と資格取得機会の拡大を図る重要な措置となる。
検討会では、外国人材に関する議論も行われた。特定技能介護の外国人材については、在留期間中に国家試験に合格することが困難であることが指摘され、在留期間の延長が求められた。一方で、延長に慎重な意見もあり、今後さらに議論が続けられる。
日本介護福祉士会からは、パート合格制度が導入されると、介護福祉士の社会的評価が低下する懸念が示されていたが、報告書案では、介護福祉士の専門性と質の向上に政府が努めるべきだと強調されている。