最新情報
速報(JS-Weekly)
介護福祉士国試、パート合格の導入に3分割案
#受験者の負担軽減 #介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会
厚生労働省は5月17日に第1回「介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会」を開催した。検討会では介護福祉士国家試験におけるパート合格の導入について、試験科目をA・B・Cの3パートに分割する案が提示された。この制度では、全科目の得点が合格基準に達しなくても、合格基準に達したパートについては翌年度の試験が免除となる。
パート合格の背景
現在、介護福祉士国家試験の受験者の8割以上が働きながら資格取得を目指しており、就労と試験勉強の両立が課題となっている。介護需要の増加に伴い、人材の確保が急務であることから、より受験しやすい試験制度の導入が求められている。
試験科目内容( 3分割案の場合)
・Aパート:「人間の尊厳と自立」「介護の基本」「社会の理解」など6科目
・Bパート:「こころとからだのしくみ」「発達と老化の理解」「認知症の理解」など5科目
・Cパート:「介護過程」「総合問題」の2科目
他に2分割案と4分割案も示されたが、構成員からは3分割案に賛成する意見が多く集まった。
試験当日のスケジュール案( 3分割案の場合)
・午前中にAパートの試験を実施
・午後にBパートとCパートの試験を同一時刻に開始
次回の検討会は7月上旬に予定されており、関係団体へのヒアリングと、各パートの合格基準やパート合格の有効期限などについて議論される予定。
パート合格制度の導入により、働きながら資格取得を目指す受験者の負担が軽減され、介護福祉士資格の取得が容易になることが期待される。これにより、介護現場での人材不足の解消につながると見込まれている。