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介護ICT・ロボットの導入による生産性向上に向けて、全国老施協が大型の予算措置の継続支援等を要望
#ケアテック導入 #介護ICT・ロボットの導入
令和6年6月13日、全国老施協は、自民党・ケアテック活用推進議員連盟(会長:丸川珠代参議院議員)の会合に出席し、ケアテック導入に向けた当会の取組と課題、政府への要望について意見を述べた。
出席した全国老施協の田中副会長は、ケアテック導入に向けた全国老施協の取組や課題を説明した上で、以下3点を要望した。
1.ケアテック導入が必要な施設がまだまだ多数あることから、継続した予算措置が必要であり、今年 度も大型の補正予算措置をお願いしたい。その際、一部ではなく全床に、介護職だけでなく全職種 に一斉に導入した方が効果的であり、また、単品の機器よりも複数の機器やソフトがスマートフォンと連動することで飛躍的に生産性は高まることに留意願いたい。
2.老朽化した施設の改修と大がかりなICT化を同時にできる「介護施設等の大規模修繕の際にあわせて行う介護ロボットICT導入支援」(基金事業)について、来年度以降も是非事業の継続をお願いしたい。また、自己負担分の資金需要を賄うため、福祉医療機構等の公的機関による介護ロボットICT導入にかかる低利優遇融資の充実をお願いしたい。
3.大規模修繕にかかる基金事業の予算措置について、上記補助金を要綱に明記していない自治体もあり地域格差が大きいことから、生産性向上の推進役となった各都道府県が積極的な役割を果たすようご指導をお願いしたい。その際、建物の立地や構造等によって、Wi-Fiなど通信環境の構築内容が異なることから、導入効果を損なわずに活用するため、各都道府県で実情に応じた取組が可能となるようご配慮願いたい。
同議連では、全国老施協の他、一般社団法人全国介護事業者連盟、公益社団法人全国老人保健施設協会も参加し順に申入れを行っている。
3団体の申入れを受けて丸川会長は、「数多くの課題をいただいた中で、ケアテックの導入にはそれぞれの状況に見合ったコンサルができているのか。ベストマッチの導入を判断できるような窓口や相談体制を構築していくことが必要だ」との認識を示した。