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速報(JS-Weekly)

〈厚生労働省〉

介護情報利活用ワーキンググループで介護DBの問題点や必要な情報について議論

JS-Weekly No.881

#介護DB #介護情報の二次利用

QOLについての評価項目など介護DBの充実に向けての意見を収集

 厚生労働省は6月2日、第6回健康・医療・介護情報利活用検討会 介護情報利活用ワーキンググループを開催し、全国老施協から今裕司室長が出席した。議題は、科学的介護等の推進(二次利用)について。科学的介護を推進するには、介護保険総合データベース(介護DB)等を用いた科学的根拠の創出をさらに進めていく必要がある。現時点での主な課題は次の通り。

  • 介護DBの第三者提供の実績が必ずしも多くないこと。
  • 介護DBに格納されている情報を充実させること。

 今回はこれらの課題について議論したほか、ヒアリングが行われた。二次利用の現状については、審査が年4回であるため受審機会が限られる、提供書類の作成が煩雑、データ管理の経費負担が大きいなどの問題点が指摘された。二次利用のメリットとしては、サービスの利用状況や介護報酬改定による健康アウトカムに対する効果検証などが可能となることで、個別のケアプランまた新たな政策介入の検討が可能になると考えられる。

 介護DBに追加すべき項目として、生活の質(QOL)や生活満足度に関する評価が挙げられ主観的評価(ASCOT)には複数の構成員が言及した。

 ワーキンググループは、この後3回予定されており、取りまとめを行う予定となっている。

参考資料