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さっくり食べやすい
本物みたいなフワフワアジフライ
2022.05 老施協 MONTHLY
脂のりが良くうま味がたっぷりの旬の魚·アジを使ったフライ。
この季節のアジは身丈が大きくないため調理が大変ですが、
刺し身を使うことで時短に。身も柔らかく、小骨の心配がなくなります!
アジフライにそっくりなのに小骨もなくてサクサクな歯応え
小骨がある食べづらい魚も刺し身を使って簡単調理!
揚げ物の中でも年齢に関係なく人気の高いアジフライ。「アジは栄養価も高いですが、小骨が多く高齢者の方が食べる際は気を付けないといけない食材の一つです」と語るのは料理研究家の渡邉未央さん。
渡邉「刺し身を使うことで小骨の心配はなくなり、食感も滑らかになります。また豆腐やはんぺんでかさ増しするので、少量のアジでしっかりとアジフライ感を味わえるのも魅力的。ちなみに食感でいうと大葉はそのまま使うと筋がかみ切れないので、細かく刻んで混ぜ合わせてください。咀嚼力が衰えた方もおいしく食べられます」
はんぺんの塩味を生かし、余分な調味料を使わないのも特徴です。
渡邉「はんぺんの味を有効活用しています。元々魚肉で作られているのでアジとの相性も抜群。魚本来のうま味を引き出し、本物のアジフライのような味を楽しめます」
成形する際にアジフライのような形にするのがこだわりの一つ。
渡邉 「食事は目で楽しむものでもあるので、なるべく形から似せて作っています。混ぜてすぐだと崩れやすいので、パン粉を付けた後に成形するのがオススメ。一手間かけるだけで食卓が華やぎますよ」
渡邉未央
Profile●わたなべ・みお=フードコーディネーター、料理研究家。「食を通じて人々をHAPPYに」という信念のもと、アイデアあふれる簡単&楽しい料理を提案。工夫を凝らした家庭料理や見る人を楽しませるパーティー料理が得意。テレビ・雑誌に出演するほか、企業のレシピ開発なども手掛ける
撮影=高嶋一成╱取材・文=玉置晴子
One Point
アジ以外にもタラやカジキ、サワラでも作れます。揚げないで両面焼きにすると豆腐ハンバーグのようなフワフワ食感に。大葉が味のアクセントです。