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政策の動向や施設運営の課題について今後の展望や方向性を共有
全国老施協トップセミナー〜介護新時代への船出〜

2022.01 老施協 MONTHLY

全国老施協は12月9日、「全国老施協トップセミナー〜介護新時代への船出〜」を都内で開催した。新型コロナウイルス感染症が社会にさまざまな影響を与えるなか、政策の動向や施設運営の課題をめぐる今後の展望を共有することを目的としたもの。より多くの人に聴講してもらえるよう「ウェビナー」による同時配信を行ったほか、全国老施協のHPで動画の一部を公開している。

介護職の賃金引き上げの現状や見通しを報告

本セミナーは入場者を限定する形で開催された。
開会にあたり全国老施協の平石朗会長が挨拶し、「新型コロナの感染拡大が続き、こうした形のセミナーがなかなか行えなかった。2年ぶりに皆さんとお会いできたことをうれしく思う。しかし、新たな変異株であるオミクロン株の拡大などの懸念もあり、我々介護施設は依然として安心できる状況ではない」と強調。「我々は自ら介護現場の革新をはじめ、新たな取り組みを積極的に進めていく必要がある」と述べた。
続いて、参議院議員のそのだ修光常任理事が登壇。岸田政権によって進められる介護職の賃金引き上げの現状を説明し、「(介護保険以外の)養護老人ホーム、軽費老人ホーム・ケアハウスの職員も対象となるよう働きかけていきたい」と挨拶した。

「科学的介護の実践」のポイントを具体的に解説

この日は2つの講演が行われた。まず、桝田和平介護保険事業等経営委員長が「令和3年度介護報酬改定後の施設経営について」と題し、「LIFE・PDCA対応と効率化」をテーマに講演した。
桝田委員長は「介護現場の職員一人ひとりの意識改革」の必要性を訴え、「経験とカンに頼る介護と決別しなければならない」と強調。「LIFEによる情報のフィードバックは期待した内容ではないかもしれないが、まだ始まったばかり。今後データが蓄積されていく」と説明し、「バーセルインデックスを付けることが科学的介護の第一歩。一人の利用者についてみんなで点数を付ければ違いが出る。これを検討することが介護の標準化につながる」と述べた。そして、「ナースコールと記録システムを連動させたり、非接触の検温計のデータが自動的にパソコンに入力されるようにしたりするなど、どうすれば手間がかからず効率化を図れるかを考えていくことが重要」など、科学的介護の実践についてのポイントを解説した。
続いて、前厚生労働大臣・衆議院議員の田村憲久氏が登壇し、「今後の医療・介護制度の動向について」をテーマに講演した。

前厚生労働大臣・衆議院議員 田村憲久氏

田村氏は、大臣としての任期を「日々、コロナと戦う生活だった」と振り返り、自身が関わったさまざまなコロナ対策や高齢者福祉施設への支援策を改めて説明。「短期間にワクチン接種が進み、日本の新規感染者は少なくなった」と現在の感染状況に触れたうえで、陽性者やクラスター発生防止に懸命に取り組んだ高齢者福祉施設の対応に重ねて感謝の意を示した。

●「令和3度全国老施協トップセミナー」動画公開中(令和4年3月31日まで)
セミナー動画はこちら