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Pick-Up

新事業「広域感染症災害救援事業」が本格的にスタート

2020.8 老施協 MONTHLY

PICK UP 1

新事業「広域感染症災害救援事業」が本格的にスタート

先月号の特集でもお知らせしたように、全国老施協は新型コロナ対策を最重要かつ最優先課題と位置づけ、「広域感染症災害救援事業」を創設し、本格的に事業を開始した。現場の機能を低下させず職員、利用者を守る支援となることが期待される。

感染防護用品を各地老施協へ供給

7月17日に厚生労働省老健局と関係団体による「新型コロナウイルス感染症対策に係る介護事業者団体との意見交換会」、21日に「コロナと闘う病院を支援する議員連盟第3回総会」が行われ、全国老施協の木村哲之副会長、北條憲一専務理事が出席し、現場の声を伝えた。
諸外国に比べ、日本が新型コロナウイルス第1波を抑え込めたカギは、高齢者施設での感染拡大を防いだことではないか――そう分析、評価される一方で、介護施設・事業所では、長期化する事態に不安感や必要とされる支援が増している。
現場からは、「物資の安定供給や価格高騰」「感染者発生時の対応」「職員の疲弊やストレス」「人材不足」「長期化した場合の経営悪化」などの不安が挙げられている。
全国老施協は、その支援のひとつとして、「広域感染症災害救援事業」を6月26日にスタートした。同事業の柱の一つに、感染防護用品セットの配布がある。必要な衛生用品・防護用品を調達して各都道府県老施協等に備蓄してもらうというもので、すでに配布を始めている。セットの内容は、防護服、ゴーグル、フェイスシールド、手袋、マスク(サージカルマスク、N95マスク)、シューズカバー、消毒液、非接触型体温計で、これらを備蓄しやすく持ち出しができる箱形バッグにセットしている。
また、会員施設に向けて、調達事業者による感染防護用品セットおよび個別用品の情報提供も行っている。情報提供を行うのは、防護服、ゴーグル、フェイスシールド、手袋、N95マスク、シューズカバー、サージカルマスク、消毒液、遮光ミストボトル、梱包用バッグ(およびこれらのセット)となっている。あわせて活用していただきたい。

実施事項の改正により事業趣旨や対象を明確化

なお、広域感染症災害救援事業開始にあたり、事業の趣旨や対象をより明確にするため、同事業の実施要項を一部改正している。改正後の概要は次ページ「Q&A」の通りで、事業項目の確認や手続きなどの参考にしていただきたい。


PICK UP 2

「令和2年7月豪雨」に迅速に対応 DWAT派遣・物資支援・義援金の設置に動く

熊本県を中心に九州や中部地方など各地に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」では、全国老施協会員施設にも甚大な被害が発生した。
全国老施協は、熊本県老施協と綿密に連携を取り、現地の状況を把握して求められる支援に対して、速やかに物資の提供やDWATの派遣などに応じた。

現地老施協などと連携支援活動に乗り出す

7月3日以降、九州地方を中心とした各地の記録的な豪雨により、河川の氾濫等による甚大な被害が発生した。熊本県南部では4日未明から朝にかけて、局地的に猛烈な雨が降り、気象庁は同日4時50分に大雨特別警報を熊本県・鹿児島県に対して発表した。
厚生労働省は4日、大雨災害により災害救助法の適用を受けた地域で介護保険サービスを提供するにあたり、特別な取り扱いを行うよう依頼する事務連絡を自治体関係者に通知。被災した要介護高齢者等が、被保険者証がなくても従来通りのサービス提供を行えるよう、特例的な取り扱いを可能とした。その後も、被災者の介護サービス利用料の猶予など、一連の特例的取り扱いを実施している。
全国老施協も、速やかに対応を協議する会議を開催し、現地老施協や関係団体等と連携しながら支援活動に取りかかった(図表1)。
新型コロナ禍での災害への支援が行われたことを踏まえ、全国老施協の平石朗会長は、「いつ起きるかわからない災害に対して、スムーズな支援が行えるように、コロナ禍での災害支援のあり方について、しっかりと整備していく必要がある」とコメントし、全国老施協の災害対策委員会や事務局に対して、課題の分析やその対応などの検討を指示した。
今後、被災した老人福祉施設や被災住民に対する専門的な復旧支援が必要となる。全国老施協は義援金をはじめとするさまざまな支援を行っていく。

寄付金(義援金)の支出を特例的に認める通知を発出

社会福祉法人が運営する特別養護老人ホーム、特定施設、訪問介護、通所介護、短期入所生活介護の介護報酬については、資金の運用が定められている。
しかし、「令和2年7月豪雨」が激甚災害に指定されたことにより、災害にかかる寄付金、義援金の支出が、厚生労働省事務連絡(7月14日付)で特例的に認められるようになった。
そこで全国老施協は、現地の被害等に対処されている老人福祉施設の活動支援を目的として、義援金(義援金名称「令和2年7月豪雨災害」)の募集を開始(図表2)。会員施設および職員に、協力を呼びかけている。


PPICK UP 3

「老施協チャンネル」配信開始 記念対談
福祉と介護の魅力を広く伝えていきます!

こいけ・じゅりあん/東京都出身。女優として映画・TVドラマ・舞台出演のほか、歌手として音楽活動でも活躍。2013年にJ-journeyを旗揚げし、舞台の脚本・演出も手がける。全国老施協「第12回介護作文フォトコンテスト」のテーマソング「yell」を担当

にしの・なみ/東京都出身。司会・MC、キャスター、リポーターとしてテレビ番組を中心に活動。フジテレビ『めざまし天気』のキャスター、NHK『アジア情報交差点』キャスターなどを務める。話し方教室や企業研修・セミナーの講師等としても活躍

介護現場で求められる役立つ情報などを動画で配信し、福祉と介護の魅力を広く発信していくことをめざす「老施協チャンネル」。いよいよYouTubeでコンテンツの配信が始まった。メインキャスターを務める西野七海さんと、エンディングテーマ曲「yell」を歌う小池樹里杏さんに、コンテンツづくりへの意気ごみや今後の展開などについて語り合っていただいた。