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〈令和3年度カントリーミーティング・プレ開催〉

介護現場の革新について新しい思考法を用いて議論

2021.10 老施協 MONTHLY

9月23日、「令和3年度カントリーミーティング・プレ開催」が、昨年に続きオンラインで行われた。全国老施協の21世紀委員会委員および都道府県・政令指定都市老施協の21世紀委員会の代表者のほか平石朗会長、小泉立志副会長、若山宏副会長など54人が参加し、ワークショップに取り組んだ。

「介護現場の革新」に向けてリーダーシップ発揮を期待

平石朗会長は冒頭の挨拶で、今年度の事業計画の重点事項の一つである「介護現場の革新」について触れ、「皆さんには次世代を担うリーダーとして、率先して取り組んでもらいたい」と述べた。趣旨説明では、全国老施協の服部昭博21世紀委員長が、今年度のカントリーミーティングの参加対象は都道府県・政令指定都市の21世紀委員とし、12月から来年2月にかけて全6回開催すると説明。プレ開催同様にオンライン形式で行い、出席者に「本日の経験を活かして、各ブロックで開催した際の調整役を担ってほしい」と呼びかけた。
基調報告では、平石会長が全国老施協の役割を「個々の施設や都道府県等老施協では解決できない課題を正確に把握し、専門家として政策提言を行うこと」と述べ、全国組織であることの重要性を強調。21世紀委員会に期待することとして、「まずは地元の会員施設が地域の高齢者を支えることができるようにサポートし、リーダーシップを発揮して介護現場の革新を支援してほしい」とエールを送った。

合同会社JudgePlus代表・慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科特任助教の広瀬毅氏

合同会社JudgePlus代表・慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科特任助教の広瀬毅氏

オンラインの研修でイノベーティブな発想を学ぶ

引き続き行われたワークショップのテーマは「見たことも、聞いたこともない、介護現場をガラリと変える方法」。講師を務めた合同会社JudgePlus代表・慶應義塾大学大学院SDM研究科特任助教の広瀬毅氏は、「イノベーティブな発想には従来の“枠”の外にアイデアを飛ばすことが重要」と指摘。そのための方法として、全体を俯瞰してさまざまな方向から物事を考える「システム思考」と、多様性のあるチームで試行錯誤し、発想の限界を広げていく「デザイン思考」の方法をレクチャーした。
6人ずつのグループに分かれて実施したグループワークでは、講義をもとに、アイデアをグルーピングする「親和図法」や目的・価値を実現するための代替案を考える「バリューグラフ」などの手法を用いながら、課題に取り組んだ。最後に各グループが成果を発表し合い、ワークショップを終了した。広瀬氏は、「荒唐無稽に感じるかもしれないアイデアでも、実際に研究が進んでいるものも少なくない。日ごろからシステム思考とデザイン思考をうまく使いながら考える習慣をつけると、介護現場をより良い方向に変えていける可能性が十分にある」と総括した。
小泉立志副会長が閉会挨拶を行い、「今日学んだ柔軟な思考力を活かし、21世紀委員会が先頭を切って介護現場の革新にチャレンジしてほしい」と締めくくった。

ホワイトボードツールMiroを使用し、グループワークの成果を発表

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